前回の投稿から引き続き、錬和舘錬成大会の入賞選手をご紹介します。
2人目の選手は、高校・一般男女型の部、高校・一般女子組手の部の2種目で準優勝をした冨永 杏実選手です!
まずは型試合。杏実選手は、近年では出場した型試合のほとんどで上位入賞しています。持ち前の力強さに加え、型の正確さと表現力にも磨きがかかり、錬和舘女子随一の選手へと成長しました。
今大会でも実力を十分に発揮し、男女混合種目ながら、見事決勝進出しました。
決勝戦の相手は、日本一に輝いたこともある男子選手。30年近く空手に携わってきた筆者ですが、彼はこれまで私が見てきた型の名選手の中でも5本の指に入る程の実力者です。
彼との対戦が決まった段階で勝負を諦めてしまう選手も多い中、果敢に勝負を挑んだ杏実選手!決勝戦で披露した五十四歩の型は、これまで見てきた杏実選手の型で一番の出来でした!!
結果は実力差を見せつけられての完敗でした。今大会も悲願の優勝とはなりませんでしたが、いつ優勝してもおかしくない程実力はついてきました。現状に満足することなく、さらに上を目指して型を磨いていきましょう。
そして組手試合。型試合とは打って変わって、組手試合では思ったような結果を残せずにいた杏実選手。
攻撃力はあるのですが、ディフェンスに難があり、相手に先行を許してしまうことが多々ありました。
そんなディフェンスでの欠点を補うために、今大会ではある戦法を習得し、試合に臨みました。
実践投入が初めての戦法だったため、上手くいくのか心配でしたが、ディフェンスの欠点を補いつつ、持ち前の攻撃力を発揮!作戦成功しました!!
毎試合僅差の試合となりましたが、なんとか勝ち切り、初の決勝進出!
決勝の相手は、経験豊富な技巧派選手。序盤は杏実選手優位の流れで進んでいましたが、一瞬の気の緩みを付かれ、上段突きを被弾してしまい、先制されてしまいました。
その後、惜しい場面を何度も作りながらも時間切れとなり、ポイント差で敗れてしまいました。
これまでなかなか結果が伴わなかった組手試合で、初めての決勝進出は立派です。まして、型試合・組手試合のW決勝進出者は、今大会全体で見ても杏実選手ただ1人でした。日々の努力が実を結びましたね。
ただ、型も組手もまだまだ改善すべきところがありますので、より高みを目指して日々精進していきましょう。そして、憧れの伊津美支部長のように、全日本クラスの試合で暴れまわる日が来ることを期待しています!
皆さんも、杏実選手の今後の活躍にご期待下さい!!